◆「いっぺん 800字special guest:田川ミメイ」

かつての「ゴザンス」ライター仲間であり、「いっぺん」で「お題で書いてみませんか?」企画を主催されている小日向とわさんに、800字スペシャルのゲストに招かれたときのインタビューです。とわさんのご快諾を得てこちらに全文転載させていただきました。 

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<いっぺん>に素敵なお客様が遊びに来てくださいました。
とっても嬉しいゲスト、<田川ミメイ>さんです。

○●○田川ミメイさんについて  いくつかのこと○●○
・東京生まれ、東京育ち。
・獅子座、O型。
・文芸投稿サイト「GOZANS」やポプラ社「作品市場」

 に作品を発表。

・「作品市場」の<総合50位>ランキングにてダントツ

 の1位を独走中。
・2002年、短編集「溺レルアナタ」を出版。

 オンデマンド出版史上異例の大ヒットとなる。
・2004年、小説「天糸瓜」が小説現代新人賞最終選考

 作品に選ばれる。
・同10月、小説「天糸瓜」を収録した
 ミ・メディア――田川未明のつめあわせMOOKを出版。
・自らを「モノカキ主婦」と名乗るオチャメさと作品に

 現れる冷艶さの反比例が 美しい弧を描きながらストン

 と胸に落ちてくる。そんな物語の紡ぎ手。

 

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小日向ようこそミメイさん。お忙しいところありがとうございます。
ゴザンスを卒業してから1年ですね。「800字」をやってみようと思いついて、最初の方にblogにコメントいただけた時はとてもうれしかったです。

ミメイとわさんが「800字」を開催してくださったときから思ってたんですよ。やっぱり皆、こういう機会を待っていたんだなぁ、って。

小日向ちょうどその頃、ゴザンスライターだった方々のblogで「ことばあそび」や「800字」とゴザンスの話題を目にするようになったんです。今ならいいかなぁと勝手に始めてしまいました。いつも読んでくださっているそうで、ありがとうございます。 いきなりですが、Vol.3のエントリー全作品を読まれていかがでしたか?

ミメイ「おー、800字だ!よーし、書くぞー」という「勢い」と、 「なにを書こうかな」という、わくわくするような想い。 そういうものが、どの作品にも満ちていて、 なんだかどきどきしながら読みました。
「書きたい!」という想いは、読み手に伝わるものなんですね。 特に、「800字」という のは、それがより顕著になるのかも。
あと、お題の「走り続けた午後に」というコトバが気になっていたので、 それがどういうシチューエーションで、どんな描写で書かれているのか、そこを読むのが楽しかったです。「走る」という行為には(また、その走っている人を見る側にも)、色んな状況や感情が含まれているものなのだな、と、あらためて思いました。

小日向その中から、田川ミメイが選ぶ<いっぺん>を教えてください。

ミメイ小日向とわ「ポケットラジオ」from Both Sides Now
この800字の運営管理者である「とわ」さんの作品を選ぶのは、 なんだかヨイショのような、出来レースのような感じになるかもと、 わずかに躊躇したりもしたのですが(笑) でも、やっぱり、今回はこの作品を。

小日向大変光栄です。思わず「んっが」と息を飲んでしまいました(笑)
せっかくなので、今回は<いっぺん 800字Special>ということで、ミメイさんに選者として<いっぺん>を書いていただくことにしました。

ミメイいいんでしょか、そんなことして。でも、それでは、お言葉に甘えて(笑)
(→つづき